バイオガソリンでダンボールを運ぶ
バイオガソリンとは、トウモロコシなどの植物を原料としたバイオエタノールを石油ガスと混合した液体燃料(ETBE)をガソリンに混ぜたもので、ガソリンに対するバイオエタノールの比率は3%の物を言う。
性能も値段もレギュラーガソリンと変わらないため、そのまま使用できる。
そのため、ダンボールを積んで走るガソリン車などは、環境にも優しい車と言える。
温室効果ガス削減対策として、トウモロコシなどの植物を原料としたバイオエタノールの利用が本格化している。
石油連盟での導入を急ぐ理由は、日本政府が「京都議定書」によって二酸化炭素(CO穃)などの温室効果ガスを、2012年には1990年対比で6%削減することを公約したことによる為である。
バイオエタノールは、二酸化炭素を吸収して育った植物を原料としているため、バイオエタノールが燃焼して発生した二酸化炭素は、削減対象に含めないとしている。
このため、政府は、10年までに輸送用バイオ燃料を50万キロリットル導入することを決定している。
しかし、ここにきて環境省と、石油業界との間で思惑の違いも浮き彫りになってきている。
環境省は、ブラジルやアメリカのようにバイオエタノールを直接ガソリンに混ぜる方式であれば、将来的に10%から25%まで混合比率を上げることができるが、石油業界が主導するETBE方式だと3%が限界であるため、直接混合方式の方が望ましいとの立場だ。
一方、石油業界は、直接混合方式にするには数千億円をかけて設備改良をしなければならず、また、自動車の部品も劣化しやすいことなどを理由に挙げ、直接混合方式に難色を示している。
こうした点をどう乗り越えていくかなど、新燃料のバイオエタノールには課題も多い。
もう一つの課題は、トウモロコシやサトウキビなどの穀物がバイオエタノールの原料として注目を集め、価格が値上がり傾向にあることだ。
重要な食料としている国もあり、問題の過熱が心配されている。
また、一方で、原料を栽培、運搬する時に二酸化炭素を排出する点も指摘されている。
こうした中、注目されるのが、同じ植物でも、木造建築物を解体した後に、年間約600万トンは出る廃木材を原料としたバイオエタノールの製造です。
廃木材をまず1センチほどに破砕し、水と希硫酸を加え、糖液と残さに分ける。
木材残さはペレットに成型され、これもバイオ燃料として使用される。
糖液にさらに発酵菌を加え、濃縮、蒸留、脱水工程を経るとバイオエタノールが精製される。
将来的には、バイオエタノールの生産目標をガソリン消費量の1割に当たる600万キロリットルとした。
米国も2012年までに年間2800万キロリットルまでに拡大するとしている。
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